猫は頻繁に水を飲む時に考えらえる病気は?

水を飲む猫 猫の病気・アレルギー

猫は、人間や犬とは違いそれほど水を頻繁には飲みません。猫は水をそんなに飲まなくても食べ物から効率よく水分を得られるようにできています。塩分の高い食事をしてもあまり水を飲まないのも猫の特徴かもしれません。ただし、病気や高齢になってくると多くの水を飲むようになってきます。

水を頻繁に飲むようになると…

水を飲む猫

猫が頻繁に水を飲むようになった場合は、何らかの体に異変が起きているサインと考えた方がいいかもしれません。私が昔飼っていた猫は肥満の猫で多くの水を飲んでいました。そこで何かしらの異変に気がづけばよかったのですが、今思えば何かしらの病気にかかっていたのかもしれません。

考えられる病気

水を頻繁に飲む場合に考えられる病気をまとめました。

慢性腎不全

腎臓の組織が破壊され、腎臓の機能が弱まる病気です。水を飲む量とおしっこの回数が増え体重の減少や食欲減退、毛のつやがなくなるなどの症状がでます。
症状が進行してしまうと、尿毒症になり体温の低下や激しい嘔吐になります。慢性腎不全は症状があらわれにくく、気が付いた時には症状が進行している場合が多いです。

腎炎

おしっこを出す前に体内では必要な水分が腎臓で再吸収されます。腎炎を患うと再吸収ができなくなり、大量のおしっこをします。そのため頻繁に水を飲むようになります。

むくんでいるかどうかを確かめる時は、首筋の肉をつまんでみます。つまんだ状態で皮膚がもどらなかったら「むくみ」のサインといえます。

膀胱炎

膀胱に炎症が起きてしまう病気。猫は頻繁にトイレに行きますが、まったくでないか少ししかでません。おしっこの色は赤茶色になり、血尿がでる場合もあります。

糖尿病

人間にも多い病気の一つです。血液中に含まれる糖の量が増える病気で進行すると脱水症状を引き起こします。そのため大量の水を飲むようになります。高齢な肥満な猫になりやすい病気です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが以上に分泌される病気です。それまで大人しい性格だった猫も活動的になり、動き回ります。水を飲む量やおしっこの回数が増えます。食欲も増えますが体重は減少します。下痢や嘔吐などの症状もあらわれます。

子宮蓄膿症

子宮の中に膿がたまり子宮が膨らむ病気です。膿の量が少ない場合は飼い主が気が付くことが少なく、症状が悪化しないと猫が痛み気が付くことがありません。水を飲む量が増え、おしっこの回数も増えます。食欲がなくなり吐いたり熱を出したりといった状態が続きます。

クッシング症候群

副腎のはたらきが過剰に活発になり副腎皮質のホルモンが大量に分泌されることで毛が大量に抜けたり皮膚が薄くなる病気です。水もたくさん飲むようになり、お腹が以上に膨れるといった症状あらわれます。

まとめ

水を飲む猫

飼い主が多飲多尿に気が付いた時は、病気がかなり進行している可能性があります。そうならないためにも猫の定期的な検査などを動物病院で診察してもらうのがいいでしょう。

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