呼吸は生きていく上で大切な動作。猫が苦しい呼吸、あえぐような呼吸をしていたら要注意です。特に病気などになっていなければ呼吸が荒くなるようなことはありません。猫じゃらしなどで運動した後や気温が高い時には、口を開けて息をしますが普段は、口をあけない静かな呼吸です。
苦しい呼吸を見ているとこちらも苦しくなりますよね。
しゃべることができないから呼吸もサインの一つニャ。
その呼吸のあらさは熱中症!?
4月頃からの季節の変わり目は、エアコンなどを使わずに部屋の中が高温になりがちです。暑い場所に閉じ込めていると、移動ができずに熱中症にかかってしまいます。
熱中症になってしまうと呼吸があらくなります。すぐに涼しい部屋に移動させましょう。
閉め切ってしまうと涼しい所にいけないニャ。
おなかがふくらんでいたら危険?
呼吸が正常な時は、胸とおなかは同じぐらい上下し、さまざまな体勢をとることができ横になることも問題ありません。
呼吸を苦しそうにしている時は、両前足を広げて胸をはったり、立ちながら首をのばしたりした体勢で口をあけ、苦しい呼吸をします。状態がひどいと胸が圧迫されているため横になろうとしません。状態がひどくなるとおなかで呼吸し、おなかが胸よりもふくらんでしまいます。
呼吸があらい場合に考えられる病気とは
呼吸があらい原因はさまざまです。運動もしていない、気温も高くないのに呼吸があらいときは肺の機能も低下しているこが考えられます。特に口をあけて苦しそうに呼吸していたり胸をまったく使わずにおなかだけで呼吸をしていたらかなり要注意です。
一刻も早く、動物病院につれていったほうがいいでしょう。病気によってはさらに進行したり、呼吸が止まってしまったり手遅れになってしまう危険があります。
感染症
ウイルス性呼吸器感染症、ネコ伝染性腹膜炎、トキソプラズマ症など。
呼吸器の病気
鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎、気胸、膿胸、横隔膜ヘルニアなど。
骨折、怪我による内臓破裂
腫瘍
乳がん、リンパ腫など。
猫の癌で悪性腫瘍で一番多いのが乳がんです。ホルモンバランスが関係しているともいわれており、不妊手術が乳がんの発生率を低下させることができます。
心臓の病気
心筋症、先天性心臓病など。
肥満
可愛いからといってたくさんフードをあげて、運動もさせないと肥満になりがち。もちろん呼吸だってあらくなることがあります。
まとめ
猫の呼吸が荒い状態は、すぐに動物病院につれていく必要があります。動物病院につれていく際は、涼しい部屋に移動させて安静にさせてあげてください。
私自身が15年間飼っていた猫も、嘔吐から始まり呼吸がだんだん荒くなってきました。動物病院に行った1週間後亡くなりました。その間も呼吸がどんどん早くなったことをおぼえております。呼吸が残りの命の長さを教えているようでした。
猫はしゃべれない生き物。呼吸もサインの一つとして見逃してはいけないのです。
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