子猫は、大人の猫に比べて免疫力もないため、さまざまな病気にかかりやすいです。どんなことに注意していけばいいのか。子猫のかかりやすい病気と症状について書いていきます。
子猫は下痢に注意
比較的子猫は、下痢をよくします。これは体がまだ完全に成長しきっていないためです。なかでも元気がない、食欲不振、嘔吐などの症状が見られるときはウイルスやなんらかの病気にかかっている可能性があるので動物病院ですぐに診察されることをおススメします。
元気で食欲もあるのに下痢をするときは、消化不良or食べすぎが考えられます。消化不良の原因になりがちなのが牛乳です。猫は牛乳に含まれる乳糖を分解できない場合が多いです。なので市販されている猫用のミルクを与えましょう。
さらに子猫は、お腹いっぱいで動けなくなるぐらいまで食べてしまうこともあります。フードに表示されている分量を確認して適量のフードを与えるようにしましょう。
それでも下痢が治らない場合は
与えている分量も与えている食事も問題がない場合、細菌性の下痢や寄生虫などが考えられます。抗生物質などの治療が必要です。
子猫の下痢で代表的な菌
サルモネラ菌 カンピロバクター菌 病原性大腸菌 です。
細菌性の下痢の予防はキャットフードの管理です。ドライフードでも時間が経つにつれて悪くなります。できるだけ冷たくて暗いところで保管して、開封後はなるべく早くたべさせましょう。
子猫衰弱症候群とは?
子猫が生まれてきて、すぐに死亡してしまう症状を総称して子猫衰弱症候群と言います。急激な変化で死んでしまうため、治療が成功しないこともあります。原因はさまざまですが、難産の影響、先天的異常、感染症、免疫性の溶血症などです。
体力や免疫力がない子猫は、低体温症、低血糖などでも死んでしまいます。夏場だからといって水に濡らしてそのままにした場合は、低体温症などにもなりやすいので注意が必要です。飼い主がきちんと猫の環境に配慮しなければいけません。
先天的異常
先天的異常が起こる原因は主に二つと言われております。一つは近親交配などによる遺伝が関与している場合です。第二は妊娠中に投与された薬剤や放射性物質などが胎子に影響した場合です。
交配する際には血統を確認して妊娠中は猫の健康を注意すれば、先天的異常は、ある程度防ぐことはできるみたいです。
頭蓋骨の奇形
顔や頭部の形成が不完全で生まれてしまう事があります。母乳が飲むことができず、治療がかなり困難なので数日で死んでしまうのも珍しくありません。
以前海外のニュースで顔が二つある子猫のニュースが流れました。生後3日で亡くなってしまったようです。なかなか助けるのも難しいのが現状です。
心臓の奇形
心臓の奇形で、弁の形成不全や心室中隔欠損症などです。実は私も心室中隔欠損症の病気です。心臓に数ミリの穴が空いており、心臓の血液の流れが一部逆流したりします。生活や運動など特に問題がないことがありますが細菌などには注意が必要です。場合によっては手術も必要なことがあります。
鎖肛
生まれつき、肛門がなく便がでないこともあります。ある程度体が大きくなると手術できることがあります。
口蓋裂
上あごに縦に穴が空いてしまい、ミルクなどを飲んでも吐いてしまったり離乳期に食餌が鼻に抜けてしまったりします。手術をしないと衰弱して死んでしまいます。
免疫性の溶血症
母猫の初乳に含まれる抗体が子猫の赤血球を破壊してしまう病気です。子猫の血液が凝固して貧血や多臓器不全などの症状があらわれてしまい、死亡してしまいます。父猫、母猫の血液型をあらかじめ検査して不適切な組み合わせの場合は、母猫から子猫を引き離します。初乳の分泌がなくなるまで人口哺乳で育てます。
感染症
子猫が歩けるようになると、ウイルス、細菌、寄生虫に感染するリスクが増えます。まぶたが目ヤニなどでくっついてしまう子猫を見かけた方もいるかと思います。そのままにしておくと失明するおそれがあるので、目薬などを点眼する必要があります。
抵抗力がない子猫は、さまざまなウイルスに感染する危険性があり、感染症には注意が必要です。感染症の予防には、清潔な環境で室内飼いです。さらに適切な時期のワクチン接種。
まとめ
記事に書いただけでも子猫には亡くなってしまう病気が多くあることがわかります。一見健康そうに見えても油断できないのが子猫。さらに野良猫の子猫だと人間が対処できないことを考えると野良の子猫はとても亡くなりやすいのがわかると思います。まして子猫を捨てるなんて考えられない行為。子猫を捨てると下記のような重罪があります。
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